占星術コラム

水瓶座新月*金環日食

hoshinotento

2026年2/17(火)21:01、水瓶座で新月を迎えました。
*国立天文台:暦要項より

水瓶座で新月となる日は、太陰暦のお正月。

月が新月になる日を“ひと月の始まり”と考える太陰暦は、私たち実際に空を見上げれば月の様子から確認することのできる暦です。自然の様子と共鳴するきっかけとなる暦としてぜひ取り入れていただきたい節目の確認ツールです。

私自身も、陰陽の【陽】が優勢となりやすい現代に、【陰】の受け取る力を感じ取ることができ、肉体と心や精神、全てのボディーが穏やかに整いやすいと感じています。
肉体や心が自然とキャッチしていること、静かに起きている変化とその循環のリズムとテンポに意識を向けると緊張が緩み、自然とバランスが整いますよね。

今とても大切な中庸の意識、陰陽のように二つに分かれたものを合わせた調和の感覚、それぞれの特徴や力を感じ取るきっかけにもなると思いますので、ぜひ太陰暦を取り入れ、感じていただけたらと思います。

さて、惑星たちの大きな動きな動きが続いている中での水瓶座の新月。
新月のチャートでは“ひと月”のテーマを読みますが、金環日食となるため、今回の新月テーマは約半年間続くものとなります。

今回は新月前(14日)に土星が牡羊座へ移動したことにより、海王星と土星が牡羊座0度で重なっており、4月には天王星が牡牛座から双子座へ移動する節目もあります。そのため、意識の各層ごとの大きめなシフトがもうしばらく続きますが、土星が牡羊座に入ることにより、変化の必要性を体感しやすくなってきたり、さまざまな物質レベルでの変化も大きく感じるようになってくるかもしれません。こういった物質的変化の体験により、わかりやすく意識の変化が促される、そんな段階に入ったと言えると思います。

こういった現在の変容期のベースとして話題となっている土星と海王星の合は、新月テーマの重要な背景となっているため、レイヤーを合わせて全体のエネルギーをイメージしてみましょう。

土星と海王星の配置は、牡羊座の0度(1度)。この度数のシンボルは「A woman rises out of water, a seal rises and embraces her.(女性が水から立ち上がる。アザラシが浮かび上がり、彼女を抱きしめる。) 」

そして、今回の新月の配置は、水瓶座28度(29度)「A butterfly emerging from a chrysalis.(さなぎから羽化する蝶)」


生まれたばかりのような『意識と無意識』の境界が曖昧な状態や自我が明確でない状態・未知の力子供のような純粋さ
内なる次元で変容・変態することそして、自分でこれまでの環境から自由に飛び立つこと

そんな段階を示唆しています。どちらの度数のシンボルも、生まれたてのうぶうぶ感がありますよね。


このような状況を想像してみると、これまでの世界とは違う、まっさらな状態で、動いて触れたり試したりしながら探ることで知っていくという感じがします。新しい環境でのスタートというのは、誰でもこれまでの生活の中で多かれ少なかれ何度か体験しているものだと思いますが、現在の星の配置からわかることは、全ての人に関わるような影響の大きい変化の時ということ。そして、これまで私たちが体験したことのない類の状況がスタートしていると考えられます。

こういった時は、変化を感知しやすい人や、何らかの形で知っていた人によってすでに準備されていた力でぐんぐん引っ張られていくようなところがあり、世界は混沌としやすく、無意識に何か拠り所のようなものを求めたくなるような状況になりやすいですが、
このタイミングまでの間、星の動きのグラデーションから受け取ってきたメッセージをまとめると、私たちはひとりひとりの個性が持つ力を開花させること、そしてその状態で全体のピースを繋げ、新たな絵を立ち上げていく、そんな方向性が大切であると解釈できますし、その準備を、私たちもこれまでの様々なことを通して行ってきました。

そして今、世界や環境だけでなく、私たち自身が変態する時期が来たことを受け入れ、新しい仕様を探る楽しさに自分のエネルギーをフルベットしてもいいのではないかと思います。それによって始まる新たな体験、本能的な創造力で進むことによって作られていくものそのものが未来になるからです。

そして、この新たにスタートした世界の中で、着実な変容と創造をしていくためのテーマとしてシンボルにある“さなぎから蝶への変態”は、これまで眠っていた意識の目覚めでもあり、その目覚めは、根本的な視点の転換のような、自分の意識の中で起きるものとなります。

こういった意識の変化に関して、一番安全で確実だと私が感じるのは、全身全霊で集中するという状態を多く作り出すこと。

「これをやりだすと、時間を忘れてやってしまう」ようなこと、また、やってみたらそうなるだろうな・・・ということを選んで体験しに行ってみるなど、あるがままの状態や“純粋経験”となる状況をうまく作り出していく。いつもと同じ、日々繰り返す身近な行為の中でも、いつもより集中してやってみることで、視点の転換や新たな扉が開くような感覚は起きやすいです。




ちなみに・・・
この全身全霊感と視点の転換について、一つの例として私の場合を書いてみますと、

私は自分がフと感じた疑問や引っ掛かりを見逃さずに自ら突っ込んでいくことで、アハ体験のようなものを多く体験しているように思います。

これは、ただ単純に、見逃すことのできない性質であったり、あーでもないこーでもないと自分で考えざるをえない性質によりそうなったというだけなのですが、結局そういった自分でもよくわからない本質からくる性質に導かれ、自分に必要な体験や変化、意識の拡大が起きていくんだなと実感する部分でもあります。特に、占星術に関しては、疑いを超えて学び始めたことによって、その無限なぞなぞの中に、闇と光、自分にしかわからないであろう、癒しや解放感がありました。

それから、「疑問ツッコミ隊」意外ですと、刺繍や小さなアクセサリーを作るなど、細かい手作業をしている時なんかもそうです。
これは、写経とか瞑想に近いかもしれませんが、ささやかで確かな幸せを感じます。必要なスペース、使う道具、集中の仕方なども含めて、「明日も明後日も、ずっとやってもいいよ」みたいな、自分に合っているという感じがします(笑

昨年からは、さらに新しいことを体験しに行ったり、興味のあった教室に通いはじめ今も続けています。そんな新しい体験からも気づきが多く、自分自身が解放されていくのを感じやすいように思います。

これら全てに共通するのは、自分そのものが、ただただ純粋に体験・経験するという状態に対して、内なる許可が広がっていく感覚です。

西田幾多郎センセの言葉で、純粋経験という言葉がありますが、私の場合はこういった意識を認識することが実体験のベースになっていますし、昨年の自分観測占星学研究室でも取り上げた主観と客観のお話とも繋がっています。

現在の意識シフトは、本当におもしろいですね。

現実はなかなか厳しいことも続きそうで、何もかも、大丈夫だよ!みたいなこととも違いますし、より私たちの魂にとって苦しさを感じるような環境になっていく可能性もあると思います。でも、私にとっては希望しか感じられない(笑

数年前から、針に糸を通す時のような静かな呼吸モードになるような瞬間が多くありますが、その先にある「希望」というものを疑いなく純粋にただ受け入れ、針の穴にある世界を作ろうと謎の集中力を沸かせている自分の状態にちょっとびっくりです。


拝啓宇宙。
どんなに足掻こうとも、変わりゆく私、大変容する世界と全てのもの、
厳しくも癒やしでもあるような宇宙曼荼羅と万華鏡に敬意を込めて。
合掌。

ABOUT ME
KIMIE
KIMIE
占星術研究家
神奈川県生まれ。 生きてきた中で気になってきた様々な疑問が、 占星学・精神世界知識により理解が深まっていくことに感動。 『占う』のではなく、占星術の基礎知識から得られる観点を自分の中に定着させ、 ありのままの日常体験を受け入れ、自分との対話を楽しみながら自らが創造する世界の変化を観察中。
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